銀河系の中心の特異な存在 |
1998年1月のアメリカ天文学会 (AAS,American Astronomical Society) によれば、地球や太陽の属する銀河系の中心部分には太陽の2,600,000倍の質量を持つ巨大ブラックホールが存在するようである。地球から26,000光年彼方の射手座の方向に存在するこのブラックホールは、周辺の天体を秒速約600マイルのスピードで吸い込んでいるのだ。 銀河系の中心部分については、以前からブラックホールや白色矮星の巣ではないかと言われてきた。天文学者でなくとも渦巻銀河の中心部分には注目せざるを得なかったのだ。 しかし、巨大ブラックホールが中心部分に存在するということは、近い将来はないにしても いずれ銀河系は吸い込まれる運命にある。そして、小説 2001年宇宙の旅もそこに注目していた。 ビッグブラザー (モノリス) に吸い込まれたボーマンは全知全能の 「彼ら」 に守られながら ある場所に到着したが、そこは地球から20,000光年彼方の連星系 (二重星) だったのである。一方は太陽の100万倍の質量をもつ白色矮星であり、他方は成熟期の赤色巨星だ。 ここもやはり、銀河系の中心部だろうか。 わが銀河系の運命は、どうやら、中心部分の 「特異な存在」 にかかっているようである。 |
参考 National Aeronautics and Space Administration (NASA) Jet Propulsion Laboratory (JPL) American Astronomical Society (AAS) 2001年宇宙の旅 (早川書房) 2010年宇宙の旅 (早川書房) 2001 A Space Odyssey (Paperback) 2010 Odyssey Two (Paperback) 2001 A Space Odyssey (MGM) 2010 Odyssey Two (MGM.UA) Script: Internet Resource Archive (*) 2001年宇宙の旅 (早川書房) より引用 (**) 2010年宇宙の旅 (早川書房) より引用 |
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Writer: Masaakix Web site: http://www.masaakix.interlink.or.jp/ |