__ | S-IC F1-Engines Saturn V | __ |
Saturn V S-IC (F-1engine x 5), Saturn V Rocket Plaza |
サターンV型ロケットの第一段目 S-IC は ボーイング社で造られ、アラバマ州ハンスビルのマーシャル宇宙飛行センター (Marshall Space Flight Center / MSFC) で組み立てられた。全長85m、直径10m、重量2800トン。 F-1 エンジンを5基束ねて 7,500,000ポンド (3,405トン=33,361,650ニュートン) の推力をたたき出す。 推進剤は二液式で、燃料はケロシン (RP-1, kerosene, 610トン)、酸化剤は液体酸素 (LOX, liquid oxygen, 1420トン) を使用する。そして、低温液化型の常として推進剤冷却システムが備わっている (酸素が液体であるためのボーダーラインは零下183度)。 一段目 S-IC を比推力 (推力 ÷ 消費する推進剤の質量/sec) に換算すると 260秒、推進剤消費率は 13トン/秒 となる。つまり2分30秒ほどで推進剤を噴出させてしまうことになる。 V-2号の推進剤消費率 126kg/秒 と比較すればその凄さが実感できる。 S-IC の中央のエンジン (1個) は固定されていて、その外周の4個のエンジンは可動式となっている。エンジン・カットオフのタイミングなどもそれぞれ異なり、それら制御は S-IU (Schematic of the instrument unit) によって行なわれる。 |
▲ End of End of Saturn V S-IC F1 engines ▲