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__ | Lunar Portable Magnetometer Apollo 14 Experiment | __ | ![]() |
Lunar Portable Magnetometer, Apollo-14 |
月の磁気の計測は実験パッケージ ALSEP に含まれている磁気計によっても行われたが (Lunar Surface Magnetometer Experiment /アポロ12号、15号、16号)、この 「Lunar Portable Magnetometer」 は、異なる地点で磁気を計測して、磁気の地域的な格差を明らかにし、月の磁気の正体を解明するものである。アポロ14号と16号で行なわれた。 アポロ14号では、およそ1.1km離れた2地点間で計測を行い、43ガンマ〜103ガンマの範囲で磁気が変動していることを確認した(アポロ16号では、最大7.1km離れて計測を行い、121ガンマ〜313ガンマの範囲での地域的変動を確認することになる)。 この実験で得られた数値データと、他の実験の計測結果とをリンクさせてみると、月の磁気の発生源は「地殻」の部分にあることが推測できる。また、地球の場合は、高温の中心核に磁気発生源があるが、月の中心核にそのような性質を見出すことはできない。 以上、月の磁気を計測することは、磁気の発生源を突き止めることになる。しかし、それだけではない。月の磁気(変化)を計測することで、「(月表面からの)深さ」に対する「電導性(率)」を見積もることができ、もって、月の構造を解明することが可能となるのだ。電導性(率)は、地質(素材)や温度によって異なってくるからである。 |
▲ End of Lunar Portable Magnetometer Apollo 14 Experiment ▲