Altai Rupes(Scarp) and Mare Nectaris /Lunar orbiter 4 image

上は、無人月面探査機ルナ・オービター4号が撮影した、神酒の海（Mare Nectaris、直径約350km）の南西方向に位置するアルタイ壁（Altai Rupes(Scarp) ）付近のイメージだ。アルタイ壁はイメージの左上から右下に走っている。

これは筆者の極めて個人的な願望なのだが、16号には是非とも「アルタイ壁（Altai Rupes(Scarp)、24S,23E）」(*2)に着陸してもらいたかった。デカルト高地から南南東方向に300kmほど行ったところにあるこの有名な地形は、まるで「月面上の万里の長城」(*3)であり、地質学的に見ても、北東に広がる神酒の海（Mare Nectaris、直径約350km）との因果関係を示すデータ（サンプル）を得ることで、「海（Mare）」の生成過程及びそれが周辺に及ぼす影響等を解明できる可能性があったからだ。

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(*2) アルタイ壁の観測は、その位置関係からして上弦の月が最適となるが、下弦の月の暗闇に埋没している様も神秘的かつ不気味であり興味が尽きない。

(*3) その実体は全長500km弱にも及ぶ断崖にすぎないのだが。