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Proton 2/(D)/8K82/SL-9/UR-500


ウラジミール・チェロメイ開発のプロトン・ロケットは、弾道ミサイル(R7-SS-6/Sapwood)をベースとしない初めてのロケットだ。開発自体は1960年代前半から行われていたが、表舞台に登場するのは1965年以降となる。ステージ構成からみると、二段式、三段式、四段式(Block D)などのモデルがあるが、この Proton 2/8K82/SL-9 は、初期の、二段式プロトン・ロケットである。

一段目は RD-253 engine(Thrust:約167トン) x6 = Thrust:約1068トン、二段目は RD-0210 engine(Thrust:約59トン) x4 = Thrust:約245トン。一段目の推進剤には Nitrogen/tetroxide を使用し、離陸時に推力約902トンを出した。全長約39m、直径が約4.2m、重量は約595トン。なお、ペイロードは約8.5トンである。

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※ PROTON : NATOコードネーム
※ SL : Satellite Launching の略(西側の呼称)。
※ UR : Universal Rockets の略。
※RD-253 engine : 一段目で使われているエンジン。別名称は「11D48」。
※ RD-0210 engine : 二段目で使われているエンジン。別名称は「8D411K」。
※ Payload/ペイロード: Launch Vehicle(打ち上げロケット)などを除いた搭載量。有料荷重。スペースクラフト/宇宙船などの重量。


Proton K/(D-1)/8K82K/SL-13/UR-500K


Proton K/8K82K/SL-13 は三段式のプロトン・ロケット(Proton 3) である。ステージ構成は、一段目が RD-253 engine(Thrust:約167トン) x6 = Thrust:約1068トン、二段目が RD-0210 engine(Thrust:約59トン) x4 = Thrust:約245トン、三段目は RD-0212 engine(Thrust:約63トン) x1、 となっている。推進剤は、一段〜三段とも Nitrogen/tetroxide を使用し、離陸時の推力は約902トンである。全長約50mで、直径は約4.2m、重量が約707トン。なお、ペイロードは20トン前後である。

このロケットは、主にミール(Mir/宇宙ステーション)関連ミッションの Launch Vehilce として使われた。

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※ PROTON : NATOコードネーム
※ SL : Satellite Launching の略(西側の呼称)。
※ UR : Universal Rockets の略。
※ RD-253 engine : 一段目で使われているエンジン。別名称は「11D48」。
※ RD-0210 engine : 二段目で使われているエンジン。別名称は「8D411K」。
※ RD-0212 engine : 三段目で使われているエンジン。別名称は「8D49」。
※ 重量 : 「1 lb(常用ポンド) = 0.4536 kg」 で換算。
※ 推力 : 「1 kgf = 2.20462 lbf(重量ポンド) = 0.001 tf(重量トン)」 で換算。
※ Payload/ペイロード: Launch Vehicle(打ち上げロケット)などを除いた搭載量。有料荷重。スペースクラフト/宇宙船などの重量。


<Luna Program(15〜23号), Zond Program(4〜8号)>
Proton K ,Block D/(D-1e) /8K82K/11S824/SL-12/UR-500K


Proton K/8K82K/11S824/SL-12 は 四段目(Block D)を備えているプロトン・ロケットである。ステージ構成は、一段目が RD-253 engine(Thrust:約167トン) x6 = Thrust:約1068トン、二段目は RD-0210 engine(Thrust:約59トン) x4 = Thrust:約245トン、三段目が RD-0212 engine(Thrust:約63トン) x1、そして四段目(Block D)は RD-58 engine(Thrust:約8.5トン) x1 となっている。推進剤は、一段〜三段は Nitrogen/tetroxide で、四段のみ液体酸素 (LOX/Liquid Oxygen)とケロシン(Kerosene) を使用し、離陸時の推力は約902トンである。全長約57mで、直径は約4.2m、重量が約707トン。

このロケットは、無人月探査計画の ルナ計画(15号〜23号)や ゾンド計画(4号、5号、6号、7号、8号)、あるいは静止衛星打ち上げなどに使われた(ペイロードは5トン程度のものが多かった)。なお、ソンド計画 においては、プロトン・ロケット及びゾンド宇宙船の信頼性がネックとなって有人の月周回飛行が中止されている。有人月面着陸を目指していたセルゲイ・コロレフ開発の N1 ロケット にしても同様のことがいえるが、これら月をターゲットとするロケットの開発が立ち遅れた原因は、「分散されてしまった開発力」 とみるのが妥当なようだ。技術的な問題はもちろんあっただろうが、旧ソ連の本来の開発力が それほどまでに米国に劣っていたとは思えないからだ。彼ら二人(ウラジミール・チェロメイ、セルゲイ・コロレフ) の才能が融合していたらアポロ計画と同等のミッションが遂行されていったに違いない。

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※ PROTON : NATOコードネーム
※ SL : Satellite Launching の略(西側の呼称)。
※ UR : Universal Rockets の略。
※ RD-253 engine : 一段目で使われているエンジン。別名称は「11D48」。
※ RD-0210 engine : 二段目で使われているエンジン。別名称は「8D411K」。
※ RD-0212 engine : 三段目で使われているエンジン。別名称は「8D49」。
※ RD-58 engine : 四段目(Block D)で使われているエンジン。別名称は「11D58」。
※ 重量 : 「1 lb(常用ポンド) = 0.4536 kg」 で換算。
※ 推力 : 「1 kgf = 2.20462 lbf(重量ポンド) = 0.001 tf(重量トン)」 で換算。
※ Payload/ペイロード: Launch Vehicle(打ち上げロケット)などを除いた搭載量。有料荷重。スペースクラフト/宇宙船などの重量。


Proton M ,Block D/8K82K/11S824M/SL-12/UR-500K


Proton M/8K82K/11S824M/SL-12 は 四段目(Block D)のエンジンを「11D58M」にしたプロトン・ロケットである。ステージ構成は、一段目が RD-253 engine(Thrust:約167トン) x6 = Thrust:約1068トン、二段目は RD-0210 engine(Thrust:約59トン) x4 = Thrust:約245トン、三段目が RD-0212 engine(Thrust:約63トン) x1、そして四段目(Block D)は RD-58M engine(Thrust:約8.5トン) x1 となっている。推進剤は、一段〜三段は Nitrogen/tetroxide で、四段のみ液体酸素 (LOX/Liquid Oxygen)とケロシン(Kerosene) を使用し、離陸時の推力は約902トンである。全長約57mで、直径は約4.2m、重量が約707トン。

このロケットは、無人月探査計画の ルナ計画(24号)、 金星探査計画(Venera 11〜)などで使われた。ペイロードは4トン〜5トン強のものが多かった。

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※ PROTON : NATOコードネーム
※ SL : Satellite Launching の略(西側の呼称)。
※ UR : Universal Rockets の略。
※ RD-253 engine : 一段目で使われているエンジン。別名称は「11D48」。
※ RD-0210 engine : 二段目で使われているエンジン。別名称は「8D411K」。
※ RD-0212 engine : 三段目で使われているエンジン。別名称は「8D49」。
※ RD-58M engine : 四段目(Block D)で使われているエンジン。別名称は「11D58M」。
※ 重量 : 「1 lb(常用ポンド) = 0.4536 kg」 で換算。
※ 推力 : 「1 kgf = 2.20462 lbf(重量ポンド) = 0.001 tf(重量トン)」 で換算。
※ Payload/ペイロード: Launch Vehicle(打ち上げロケット)などを除いた搭載量。有料荷重。スペースクラフト/宇宙船などの重量。




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__ Reference
National Aeronautics and Space Administration (NASA)
Kennedy Space Center (KSC)
Jet Propulsion Laboratory (JPL)
Goddard Space Flight Center (GSFC)
Johnson Space Center JSC Home Page (JSC)
National Space Science Data Center (NSSDC)
American Astronomical Society (AAS)
CHECKOUT and LAUNCH CONTROL SYSTEM PROJECT (CLCS)
Russian Rockets (1)-(9)

_ Writer
masaakix yokohama japan
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