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月面探査機 ルナ・オービター1号の任務は、第一に、月面を高解像度で撮影してアポロ月着陸船の安全なランディング・サイトを見つけ出すことであり、第二に、月の放射能レベルやマイクロ流星体の衝突データを得ることであった。 月面の写真撮影・観測は孫衛星となって月周回軌道上から行ない、その軌道設定 (計算) には太陽とカノープスの位置を見据えて安定させるシステムを用いる。 1966年8月18日〜29日にかけて月面の地形学的データを高品質 (高解像度) かつ多量に取得した1号は、指向性と無指向性のアンテナからなる S-band システムを利用して同年9月14から取得データを地球に送信し始めた。 この35日間の任務遂行によって得られた月面の地形学的データは膨大なもので、その対象エリアは表側については 3,000,000平方キロメートル以上、裏側についても 262,000平方キロメートルに達した。 また、得られた月環境のデータを基に月の重力場も定義された。 任務を終えた1号は、後に、司令に従って月面 (7 degrees N latitude, 161 degrees E) に衝突し作動を停止した。 |
Cameras
ルナ・オービター1号〜5号は共通の写真撮影システムを使用していた。 そのシステムとは、カメラ、フィルム、地球へデータを転送するためのデータ読み出しデバイスなどを、気圧や熱の問題を考慮したコンテナに収納したものだ。 このシステムに含まれる2台のカメラは、70mmフィルムと 80mm/610mmレンズを使い、絞り 5.6 (固定)、シャッタースピード 0.001/0.02/0.04秒で、同一の目標地点を異なる解像度 (中/高) で同時に撮影できる。 1号〜5号を通して撮影されたハイクォリティーな月面写真は実に1654枚。そのうちの840枚は、1号〜3号によってアポロ計画のランディング・サイトを決する目的で撮影された。4号〜5号によって撮影された残りの814枚は、月の表側が703枚、裏側が105枚、地球が6枚で、1号〜3号に比べ より広い範囲を撮影対象にしている。 |
Lunar Orbiter image I-102H2
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End of Lunar Orbiter 1 TOP _blank