| __ | APOLLO 9 (AS-504) TOP | __ |
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SATURN 01-10 AS 201 202 203 APOLLO 01 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
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時刻は EST (米東部標準時) Mission type Launch Launch vehicle Payload (Spacecraft) Mission Commander Command module pilot Lunar module pilot Earth Orbit Earth Orbits Duration Earth Splashdown Depository |
1969年3月3日午前11時 (EST)、ケープケネディ Launch Complex 39 Pad A からアポロ9号が打ち上げられた。月着陸ミッション(G-Mission 以降)で使用する全てのモジュール(司令船・機械船、月着陸船)を搭載した有人飛行であり、それはアポロ計画初となる。地球周回軌道上で実際にアポロ宇宙船(司令船・機械船+月着陸船)を構成して総合的な有人フライト・テスト及び月着陸のデモンストレーションを行う予定だ。 クルーは船長のジェームズ・マクデビット、司令船パイロットのデービット・スコット、そして月着陸船パイロットのラッセル・シュワイカートである。 サターンV型ロケットのパフォーマンス・テストを経て地球周回軌道に乗りドッキングテストを行なう。CSM(Command Service Module /司令船+機械船)については、SPS(Service Propulsion System)がその強力な推力を証明し、RCS (Reaction Control System) も的確に作動して姿勢をコントロールできた(Image)。 では、LM(Lunar Module /月着陸船)はどうだろうか。 有人月着陸ミッション(G-Mission 以降)では、地球周回軌道上に投入された CSM と LM をドッキングさせてアポロ宇宙船を構成する。ミッション全体としてみると、CSM と LM とのドッキング/セパレーションはそれぞれ2回行なわれることになっている(*1)。 従って、有人の月着陸を成し遂げるには、CSM と LM の個別的なフライト・テストを重ねるとともに、それらを連携させた訓練をも行う必要があるのだ。 ところが、月着陸の主役ともいえる肝心の LM がいまだに開発途上で(*2)、CSM との連携操作どころか、LM 単体の(有人)フライト・テストもままならない状態だったのである。 そして今回のミッションがやってくる。アポロ計画における、初の有人 LM フライト・テストが行なわれたのだ(*2)。LM を宇宙空間で、人間の操作でテストできたことは、当然 LM 開発陣にとって大きな収穫となった。 月面に着陸する LM を地上でシミュレートすることは困難を極めていたのである。 以上のテストに付随して EVA・船外活動も行なわれたが(アポロ計画初)、ラッセル・シュワイカート(月着陸船パイロット)の体調不良により EVA の内容が変更され、この部分に関しては予定されていた成果をあげることができなかった。 ----- (*2) アポロ9号以前のミッションでは、アポロ5号 が宇宙空間で LM のエンジン・テスト(無人)を行ったのみ。 (*3) 地球周回軌道上における LM 有人フライト・テストは、アポロ8号 から行なわれるはずだったが、LM の開発が大幅に遅れていたことや、月周回飛行そのものを優先させなければならなかった事情等により、アポロ8号は CSM のみの有人飛行となった。 |
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