__ APOLLO 1 (AS-204) TOP

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Mission type
_

Launch
中止
LC-34

Launch vehicle
Saturn-1B

Payload (Spacecraft)
Spacecraft-012

Mission Commander
Virgil I. Grissom

Command module pilot
Edward H. White II

Lunar module pilot
Roger B. Chaffee

Earth Splashdown
_

Command Service Module

 

Command Module

1967年1月27日 ケープケネディ Complex 34司令船(Command Module)コックピットの悲惨な火災事故で訓練中のクルー全員死亡。アポロ計画初の有人飛行になるはずだった1号の打ち上げは中止された。

クルーは船長のグリソム、司令船パイロットのホワイト、そして月着陸船パイロットのチャフィーである。

コックピット内の可燃材及び高濃度酸素(純粋酸素)が発火の引き金になった。また、内側開きのハッチもその被害を拡大した要因の一つだ。船内の火災で内部の気圧が上がり外側からハッチを開けることが出来なかったのである(通常でもハッチを開くのに1分半ほどかかる構造)。

Fire 1

なお、クルーは即死ではなかった。また、その直接の死因は一酸化炭素中毒であるが、グリソムの 宇宙服 の70%、ホワイトの宇宙服の20%、そしてチャフィーの宇宙服の15%は火炎によって消失していた。事故調査部門はこの点についての詳細を語りたがらないようだ。

この後、Saturn-1Bの発射スケジュールは停止する。また、この事故を契機に構造やシステムの手直しが行われた。船内に不燃材を取り入れ、ハッチの構造を改め、打ち上げ時や大気圏再突入時の空気混合比を 酸素60% 窒素40% に変更したのである。

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アポロ計画のスケジュールは混乱していた。開発の遅れ、突発的な事故。当然、世論の締め付けもある。プログラムの連続性を保つためにはミッションの重複 (変更) もやむを得なかったのである。

Fire 2

通常は、火災事故を起こした AS-204(1967年1月27日 /Saturn 1B)を アポロ1号 とするが、AS-201(1966年2月26日 /Saturn 1B)、AS-202(1966年8月25日 /Saturn 1B)、AS-203 (1966年7月5日 /Saturn 1B) を それぞれ アポロ1号アポロ2号アポロ3号 とする(非公式な)見かたもある。

さらに、AS-204 自体を眺めてみると、それは当初、双子のミッション(2つのプランを内包するミッション)だったことが分かる。AS-204A(有人飛行)と AS-204B(無人飛行)である。 しかし上述したように、当初 AS-204A とされていたミッションは火災事故で打ち上げが中止される。

そして AS-204 は、1968年1月22日に打ち上げられた アポロ5号(AS-204 /Saturn 1B)をもってようやく日の目を見ることになるのだ。 なお、アポロ4号(AS-501 /1967年11月9日打ち上げ /無人)は Saturn V による初打ち上げであり、Saturn 1B を使用する AS-20X 系ミッションとは別系統となる。

以上のことで、AS-204 と Saturn 1B が切っても切れない関係にあったことが分かるのではないか。そして、後の、アポロ7号(AS-205 /アポロ計画初の有人飛行 /Saturn 1B)が「快挙」とされるわけも。

※ AS は Apollo Saturn mission の略。なお、Saturn 1B 及び List of Launch のページを参照のこと。



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__ Reference
National Aeronautics and Space Administration (NASA)
Kennedy Space Center (KSC)
Jet Propulsion Laboratory (JPL)
Goddard Space Flight Center (GSFC)
Johnson Space Center JSC Home Page (JSC)
National Space Science Data Center (NSSDC)
American Astronomical Society (AAS)
CHECKOUT and LAUNCH CONTROL SYSTEM PROJECT (CLCS)
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Writer : Masaaki Umehara
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