アポロ計画については、宇宙開発史上最大の浪費であるとの酷評も少なくないが、はたして当時の一流国家が対抗意識あるいはプロパガンダ目的で このような国家的プロジェクトを実行するだろうか。 予算に見合うだけの目的があったとみるのが自然ではないのか。 それら目的が達成されて後のミッションが不要になったと。
その後の有人飛行は地球周回軌道上にとどまっている。 あの時代に有人飛行で月に行く必要性が一体どこにあったのだろう。 その内容が国家機密に属するならば、残念ながら、それを知る手立てはない。
-----
※ ケネディ大統領が1961年5月25日に行った演説 。特に有名な一節が 「I believe that this nation should commit itself to achieving the goal, before this decade is out, of landing a man on the moon and returning him safely to the earth.」 つまり、 「私は、この国が、1960年代のうちに人間を月に着陸させて地球に無事帰還させる (という目標を達成する) ことを言明すべきであると信ずる。」 となる。
※ 筆者は アポロ・ソユーズ/Apollo-Soyuz をアポロ計画に含めない。 有人月探査ミッションを含まないプログラムは、その名称の如何にかかわらず本来のアポロ計画とは切り離して考えるべきだと解するからだ。
|